前回、空き家を放置するリスクについて調べた話を書きました。その流れで、「もし解体するとしたらどれくらい費用がかかるのか」も気になり、いくつかの業者に相談してみることにしました。
解体費用は、建物の構造で大きく変わる
木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造で、坪あたりの解体費用は大きく異なるとされています。一般的には、木造が最も安く、鉄筋コンクリート造が最も高くなる傾向があるようです。実家は築40年の木造だったので、比較的抑えられる部類だと分かり、少し安心しました。

見落としやすい追加費用
- アスベスト含有建材の有無による調査・除去費用
- 庭石・大きな樹木・井戸など、付帯設備の撤去費用
- 重機が入れない狭い立地の場合の、手作業による割増費用
- 解体後の整地・造成費用
特にアスベスト関連は、築年数が古い建物ほど該当しやすく、調査の結果次第では想定より費用が膨らむケースもあるとされています。
複数社に相談して感じたこと
今回は3社に見積もりを依頼しましたが、金額の差はかなり大きく、最も高い見積もりと安い見積もりで、数十万円単位の開きがありました。安さだけで選ぶのではなく、追加費用が発生する条件を事前にどこまで明示してくれるかを基準に比較するのがよさそうだと感じました。
解体を選ばない場合との比較
| 選択肢 | 初期費用 | その後 |
|---|---|---|
| 解体して更地にする | 高額な初期費用が発生 | 維持費は下がるが、住宅用地特例が使えなくなり税金が上がる場合がある |
| 解体せずリフォームして貸す・売る | 解体よりは費用を抑えられる場合がある | 建物としての価値が活かせる可能性 |
解体すれば全て解決、というわけでもなく、更地にすると固定資産税の住宅用地特例が外れて税額が上がるケースがある、という点は前回調べた内容ともつながっていて、一筋縄ではいかないと実感しました。
実際に3社から見積もりを取ってみた記録
地元の解体業者2社と、比較的大手のリフォーム会社系の解体窓口1社、合計3社に見積もりを依頼しました。金額だけでなく、追加費用の説明の丁寧さや、近隣への挨拶をどこまで代行してくれるかといった対応の違いも比較のポイントにしました。
解体後の土地活用、何も決めていないままでよいか
解体を検討する中で、「更地にした後どうするか」まで決めておかないと、結局また判断を先延ばしにするだけだと気づきました。売却するのか、駐車場として貸し出すのか、少なくとも大まかな方向性だけは、解体前に家族で話し合っておくことをおすすめします。
解体を急がなくてよい場合もある
倒壊の危険性が低く、周囲に迷惑をかけていない状態であれば、必ずしもすぐに解体を急ぐ必要はない、という意見も専門家から聞きました。焦って結論を出すのではなく、前回調べた放置のリスクと合わせて、総合的に判断していきたいと思っています。
解体費用を補助してくれる制度
自治体によっては、老朽化した空き家の解体費用の一部を補助する制度を設けている場合があるとされています。実家のある自治体にも似た制度があり、申請条件(空き家バンクへの登録が前提など)を確認したところ、意外とハードルが高くないことが分かりました。
解体のタイミングは、季節も考慮するとよい
業者の方から、繁忙期(年度末など)は工事の予約が取りにくく、価格も割高になりやすいと聞きました。急ぎでなければ、閑散期にあわせて計画すると、費用面でも余裕を持って進められそうだと感じています。
まとめ
- 解体費用は建物の構造・立地・付帯設備の有無で大きく変動する
- アスベスト調査など、見積もりに含まれていない追加費用に注意する
- 解体して更地にすると税制上不利になる場合もあり、総合的に判断する必要がある

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